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Diary/2003-6-1

久しぶりにコーヒーサイフォンでコーヒーを淹れてみたり。
やはりなんとなく澄んだ味になるのが良い。
ところで、アルコールランプ式のコーヒーサイフォンを使っているのだが、
アルコールランプを使うたびに思いだされるのが
中学のときにお世話になった理科のS先生。
理科の実験中に、
「なぜ、アルコールランプの火を消したあとに蓋を一度あけなければならないか」
と尋ねられたことがあった。
たしか教科書にもそう書いてあったと思うのだが、特に何も考えず
「火が消えているか確認するため」と答えたところ、
先生に強い口調で叱責された。
「蓋を一度あけるのは、蓋の中にとじこめられた空気を逃がすためで
そうしないと、空気が冷えて凝縮するから、次に空けられなくなるからだ。
もっと自分の頭で考えて発言しろ」と。
おかげで、ランプに蓋を被せるたびに、この先生が思いおこされる。
今思うと、たわいもないことだが、
物事の本質を考えなくてはいけないということを教わったように思う。
何かとべらんめい口調なのに慣れず、最初は敬遠していたのだが、
いろいろなことを教わったし、とてもいい先生だった。
電子回路や通信への興味に拍車がかかったのも、
無線の免許を取得したのもこの先生との出会いによるところが大きい。
中学を卒業してからも、何度か遊びに行ったりもしたが、
もう一度ゆっくり話がしたかったなあ。
...などと、ふと感傷的になってしまった一日だった。